2011 温もりを求めて

夫婦・親子・人間関係・機能不全家族・発達障害ADHD・虐待・トラウマ・ネグレクト・セックスレス・モラハラ・産前産後の不安などについて。

夫婦関係:会話(コミュニケーション)が困難

本日のHP blogです。

夫婦の会話が困難。歪んで受け取ってしまう。

夫婦で会話していて相手の受け取り方が歪んで受け取っていて
いつも余計な問題が勃発する。
そういう方が相手を理解することが困難でストレスを抱えて来られることがあります。
今日はその一つの切っ掛けになればと思います。


もしバナゲームカード

このカードは「今をより大切に生きるきっかけに」作られたカードで
時々個人的に引っ張り出します。

自分が死を迎える時(死について語ることをあまり良しとしない風潮もありますが)
どんな風に迎えたいか。
また、どんなサポートやケアが必要か。

ということを再確認する意味でも使うこともあるし
「老い支度」という言葉がありますが
残された者達が困らないように
エンディングノート」を使って見つめたり
(私は2017年9月22日
終活のための曼荼羅エンディングノートファシリテーター」としても認定されております。)

このカードは死生観だけではなく色んなことに使えます。
 
前置きが長くなりましたが今日は
自分の考えや価値観を持たせてもらえなかった人は会話が困難になることがあると思います。
そういう人には
「自分の価値観」や「優先順位を知る意思決定の為の支援者」が特に必要だ。
ということについてツラツラ書きます。

自立

過去にも何度かアメブロの時代に書いてきているのですが
私のお洋服は幼い頃から親が買ってきておりました。
結婚しても買って送ってくる。(40代まで続きました。)
花嫁衣装も夫の衣装も私の親が帯揚帯締め一本から全て決めました。

センスが良かったんですよ。
似合うもの、サイズまでピッタリなんですから。

けれど困ったことが起きる。

新婚旅行に来ていく服がどこに売っているのか自分では分からない。

夫が大阪の百貨店に付き添ってくれて
結果的に自分では分からず夫が決めてくれました。

自分で選びたいなって思う時期もあったはずですが
そのうち「これも楽でいいや」ってなったのかもしれません。
(放棄したともいうけれど。
そして
従順な良き娘を演じていた。とも言う。)

結果的にこの顛末は色んなところで結婚してから支障をきたすようになります。

自分で考える力や
自分で他の方法を見つけ出す力や
自分の内側で何を感じているのか

さっぱり分からない。

何を言っても良いのか
何を言えば良いのか
何を言わなければならないのか

この違いも分からない。

だから、会話が成り立たない。

そもそも
自分が無いのですから。

カウンセリングの道が開けた時に
私の話を、しっちゃかめっちゃかな、話がまとまっていない、ぐっちゃぐちゃな内容を
一切止めずに遮ることなく初めて聞いてもらった時の感動は今でも覚えています。

私が早口なのは
最初から早口ではなかった。
私の話を最後まで黙って聞いてくれる人が家族に居なかった。
黙っていてくれたとしても
顔は黙ってはいなかった。
イライラした表情で

「お前の話はつまらない。」
「早く終われ。」

と言っていた。

だから背中を向けられてしまう前に話しを終わらさないと💦
と益々焦って話すようになった。

その内容は、ただ注目が欲しくて相手が聞いてくれそうな内容を
チョイスしていたように思います。(今思えばなんて涙ぐましい努力😅)

本当の自分は半透明になっていてフワフワ幽霊のように宙を浮いていた。

自分で何も決められない。
分からない。
理解する力もない。

そりゃ会話は難しいよね。

友人と、たわいもない話や親のことでガス抜きすることは
似たような環境の友人がいたので、すごく盛り上がりましたけどね。
そういう会話のことじゃないんですよ。私が言う会話っていうのは。

夫婦カウンセリングにパートナーが話が通じなくて困って来られる。

今私は一つの例を挙げたのですが
そういう環境下であっても必ず私のようになる人ばかりじゃないと思います。
ただ、こういう背景があることで会話が困難な人もいるかもしれない。

という話です。

そして、こういう人は自分の価値観や優先順位や意思決定を持つことを
自分に対して許可を出すことができません。

人に聞いてお許しが出ないといけないからです。
(様々なことに対して無力な子供は親の許可が必要ですよね。それが過剰だったということです。)

でも、結婚したらパートナーは
そんな些細なことを何故一々聞いてくるのか?
自分で決めたらええのに。

そう思う。

いえいえ、待てい!

私に決めさせるのか?
そうやって何かあった時、私に責任をなすりつける為でしょう?

そういう「思い込み」を持っている。
だから怖くて決められない。

許可を出してくれさえすれば『あの時あなたがOKしたんじゃない』って言えるからね。

つまり背後にあるのは
「お前のせいだ」って繰り返し言われてきたとか
「いつも悪者にされて来た」とかですね。

そもそも話を聞いてもらえないわけですから、そこに誤解も当然生じる。
その誤解を解こうにも言える環境を与えられてこなかった。
だから
自分のせいにされることを極端に恐れるようになるんです。

「どうせ誰も私の味方じゃないし理解してくれる人などいないのですから。」

安心と安全の場を与えること。

自分の味方がいなかった人は一時的に依存的になるかもしれません。
この人は安心できる人か?
この人は安全な人か?
そして徹底的に私の味方なのか?

安心な人であってほしい。
安全な人であってほしい。
徹底的に私の味方であって欲しい。
そう思うことで依存的になる。

唯一の居場所を見つけたら次に目指すのは
育って来た環境のような家庭にはしまいと心に誓って結婚すると思います。

ですが、ここでまた立ちはだかる壁にぶち当たる。

モデルが無い。

健全なやり取りを見て来ていないから目標をどこに置けば良いか分からない。

一生懸命努力をしても報われなかった時間が長すぎて承認欲求が満たされておらず
枯渇したままだったりもします。

だから、ぶつかる。

私の理想はどうしたら叶うのか?と。


もしこのブログを読んでくださっている方が
「自分のパートナーの状況と似ているな」と思われたなら
その方に安心と安全の環境作りを心がけてみてください。

顔色を見る癖もあるかと思います。

微笑まれたり、笑顔で対応されることがあまりにも少なかった場合
人を信頼することを恐れている場合もあります。

一番守られるべき時期に守られてこなかった痛みの傷は深いからです。

そういう背景がある可能性もある(皆が皆じゃ無いですよ!)ということを
頭の片隅に置いて接してみてください。

支援者はどんな人にも必要です。
自分の事でどうして良いか分からないことが起きる。
人生生きていれば色々ありますから。

ですが
そもそも自分の意思や考えや価値観なんて持たせてもらえてこなかった人は
その何百倍の困難をお持ちです。

小さなことからで良いのです。
自分に許可を少しずつ与えていく。
そのサポートを。

もしこのブログをお読みの方が当事者であるならば
どうかどうか
自分にとことん優しくしてあげてください。
甘えさせてあげてくださいね。

あなたは決して一人じゃないですからね…

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藤田 侑杏恵🍀親子・夫婦・人間関係・心理カウンセラー・発達障害ADHD当事者・九星気学運気予報士