2011 温もりを求めて

夫婦・親子・人間関係・機能不全家族・発達障害ADHD・虐待・トラウマ・ネグレクト・セックスレス・モラハラ・産前産後の不安などについて。

3:それぞれの背景にあるもの…自由ってなに? 子育てってなに? 人育てってなに?

奈良県生駒市で 家族問題カウンセラーをしております。

 

主に 夫婦関係カウンセリング 親子・育児相談(保育士の経験もあります

 

ので色々な方向から) 

 

 

人間関係など・・・

 

心が傷ついて考えても同じところに戻ってきてしまうパターンが始まった

 

ら、

 

 

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アメブロ過去記事6月23日投稿より・・・

 

 

 

メニュー係との話も終わり
帰り支度をしていたところに
顧問の先生登場です。

「終わったか」

「はい、終わりました。
明日中に辞めるかどうか決めて返事します。
その前に、俺、先生にも話があります。」

帰ろうと思ったけれど
この際先生にも話しておこうと思った。
この時点であっ君は精神的に
ヘトヘトだったはずです。


良く踏ん張ったなと…ふじたは思うんですよ。



「先生、水泳部
今どんな状況かご存知でしたか?」


「うん、過去5年間の内で最悪やな。」

「先生、さっき言ってましたよね?
キャプテンたちには

体調次第で皆には無理させないように言うてある。

でも、現実は違ってたんですよ。
別に先生に責任取れとは言いませんけど
○○は、じん帯損傷し、切れかかってたそうです。
足が吊っても上がれないで
俺たちは悲鳴を上げることすら
許されてなかったんですよ?

(あっ君は違ってましたけどね。)

○○は追試試験が終わった後
夕方になって遅れて部活に来ましたけれど
夕方からの風は冷えるんですよ。
”5キロ泳ぎ切って”帰るように言われたんですよ?

皆が帰った後も一人で黙々と
5キロ実際に泳いだかどうかは分かりませんが
もし、途中で足でも吊って一人で溺れかかっても
誰の助けもなく
もしかしたら死んでたかもしれない。

そう言えば○○高校で
似たよう事件ありましたよね?
顧問が居ても目が行き届かず
熱中症で亡くなった生徒。

水泳部って熱中症になっても
気が付きにくいのご存じですか?
体が濡れてる分、汗が出てても分かり辛い。
俺、去年は今頃から(6月から9月にかけて)
何回も熱中症の症状が出て
部活の後 病院へ行ってるんですよ。

俺の中学時代の友人で
○●ってやつがいるんですけど、頭がいい奴でした。
アイツ、○●高校で○●部で頑張ってたんですけど
部活中に熱中症で倒れて、そのまま意識不明で
3か月間も植物状態でやっと生還したものの
治療で使われた薬やら何やら長い間の植物状態で
脳がヤラレて あんなに頭良かったのにパーです。

別にその高校の練習メニュー
そんなにきつくなかったらしいんですけど
人によって体調って
その日その日で違うじゃないですか。
頑張り屋のアイツは皆も頑張ってるのに
自分だけが”しんどい”なんて
言えなかったと思うんですよ。

でも、言えなきゃダメなんです。
恐くても言えないと自分の身は守れない。

死んだら おしまいです。

俺の母さん、俺の兄弟亡くしてるんで
命に関しては凄い敏感なんですよ。

これは母の問題なんで
俺の感知できることじゃないんです。
母がもし俺に何かあったら
何するか分かんないですよ。

これは俺の問題じゃないし、母の問題なんで。
俺は母を止めることは出来ません。
それは母の自由でもあるからです。


今回、なんで俺がこんな行動起こしたかって言うと

俺は自分の身を
ただ守りたかっただけなんですよ。

悲鳴を上げることも許されない部活って
おかしいでしょう?


先生は今迄一度も部活に来てないじゃないですか。

忙しくて来れないのなら
これは俺からの提案ですけど
せめて日誌書かせるとか
報告タイムを作るとか
各学年だけ集めて話を聞く時間を持つとか
できないですか?

安全管理ができないのは良くないですよ。

自分の身は自分で守れる自由は
与えられるべきです。
悲鳴すら上げれないのは危険ですよ。



記憶に残る限りですが
こんなことを先生に話したそうです。

(子供を亡くした親は ふじただけではなく
結構いてるんだと思います。
そして、その親の子供も実は
うちのイケメン息子もそうですが苦しむでしょう。

このあっ君は、それでも、この時点で
もう これは俺の問題じゃない と
線引きができてることに正直驚きました。)

「分かった。
お前がいなくなって
健康管理ができなくなるのは困る。
そういうことが
当たり前にできる状況になるように
していかなあかんな。」

とだけ話したそうです。



あっ君は翌日、部活を継続することを伝えました。

(そもそも、最初から
辞める気は なかったんですから。
顧問の発言にブチ切れて
この環境では自分の身は守り切れない。
と思い 辞める発言したまでで…)

そして大会にも出ました。
3年生は自己ベストを叩きだし
いい成績が残せ
あっ君自身も自己ベスト叩きだし
さらに次の大会へ進むことが決まりました。


あっ君はメニュー係の
密かに隠し持っていた想いを

実は大会前に皆に伝えておりました。

共有した方が良いと判断したそうです。
メニュー係の為ではなく
この部員と部員の距離が縮まることで
自分の居心地が良くなると判断してのこと。


3年生のキャプテンは皆に謝ったそうです。
メニュー係の先輩は
「あっ君以外にも、俺に話したい奴おるはずや。
いつでも聴くぞ ^^」


…と皆に話したそうですが…
誰も名乗りを上げる者はなく…^^;


ですが、これによって
部活の在り方が変化したのは事実です。

部活を継続しますと報告した後

あっ君とメニュー係は
今後 もし
キャプテンの選出の仕方を改善するとしたら
どんな方法があるか話し合っています。

つまり あっ君も
これは変えたほうが良いとホントは思っていて
メニュー係から

「お前やったら どんな案がある?」

と聞かれたって言うのもありますし
メニュー係の人も
いくつか案を持ってきてました。

例えば各学年でリーダーを作り
3年は学年のリーダーと
総合のリーダーを兼任する。

それは1年と2年が副キャプテンを担う。
という意味でもある。

またマネージャーからもリーダーを選ぶ。

(他にもいくつか案を言ってましたけれど
沢山ありすぎて覚えきれませんでした^^;)





何より大事なことは
皆が皆、自分の体調をしっかり見ることであり
無理をせず辛い時は辛いと言えることである。

でも、あっ君は知っています。

助けを求められないのは
実はその人の問題である。

ということです。

それは、自分がかつて言えない人だったし
言えるようになるまでのプロセスも
自分が良く知っているからです。

だからこそ

自分が辛かったり困った時は
助けてくださいっ て言えよ お前ら!


…って急に言われても無理なんですね。

まずは 周りがそれを言える環境を
整えることが先決なのだから。

(耳を塞ぎ目を覆いたくなるような事件の多くに
「助けて!」
…と声をあげれない背景はないでしょうか。
もちろん、全てが…ではないけれど…)




さて

彼らの部活動は続きます。
この物語に結果はありません。

なので ○○になりましたとさ^^

なんて落ちはないです。



ただ、この登場人物たちの背景は何なんでしょう。

あっ君、いっ君、キャプテン、メニュー係

主だったこの登場人物たちの背景です。

ついでに言うなら(ついでって失礼かな^^)

顧問の先生も・・・






ふじたは、時々言いますよね。


抑圧を若い人に掛けないでほしい。

彼らの考えをまず聴く時間を与えてほしい。

この時間が彼らに恐怖と戦いながらも
自分の気持ちや考えを言うための
貴重な経験を積む時間になります。

自分が何かしたいときの親との交渉も
ものすごく大事な経験を積む時間です。

これは言いたいことを相手に伝える
経験の時間になります。

親子間でこの時間があったとしても、もし
親が頭ごなしに彼らの考えや気持ちを

ぞんざい
に扱い
言いたいことも言えない
自分の気持ちを感じることもできない人

にしていったとき 何が起きるんでしょう。

リーダーシップを取る際に必要なことは何でしょう。

自分の人生のリーダーシップを取れない人が
どうして他人を引っ張り
リーダーを出来るでしょうか?


勿論、彼らの背景を感じる時
その感じ方は
個々それぞれの今まで生きてきた人生によって
様々だと思います。

ただ、お願いしたいことは
ここで彼らにジャッジは与えないであげてほしい。

ただ、彼らのこうなった背景を
感じるだけにしてほしい。




誰が立派で 誰がいけない。

んなものは そもそもないのです。


そして、自由って なに?

子育てって なに?

人育てって なに?


そこを感じて頂けたらなと・・・

ふじたは
あっ君もいっ君もキャップテンもメニュー係の彼も

ただ 愛おしい。

それぞれが もし、しゃべり場に来てくれたら
温かく迎え入れたいと思う。




最後に あっ君のお母さんは、
今回、あっ君が顧問の先生と話した後
あっ君からlineで「部活辞めた!」
とメッセージを受け取っています。

今迄なら何があったのか
心配でいてもたってもいられなかったのだそうですが
今回は彼が帰宅するまで待って話を聴こう。
と思えたんだそうです。

そして、今回、あっ君の口から語られる言葉を
一度も止めることなく
最後まで信頼して話を聴ききることが出来ました。

と…


あっ君のお母さんも
カウンセリングを受け続けるなかで
子供との関係を良好にするには
まず自分だ。
と気が付かれ今に至ります。

このお母さんの日々の
自分の心と向き合うその姿勢に
ふじたは心から尊敬します…


まずは、自分。

なんですね^^





3話連続お付き合いくださった皆様
ありがとうございました。m(__)m

 

 

 

 

 

 

本日のアメブロ記事…

 

 


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