2011 温もりを求めて

夫婦・親子・人間関係・機能不全家族・発達障害ADHD・虐待・トラウマ・ネグレクト・セックスレス・モラハラ・産前産後の不安などについて。

離婚する しない を 子どものせいにしないで。

今日のブログは私の考えが所々混じっています。
それと、離婚を推奨しているわけではないです。
押し付けだと感じたら、スルーしちゃってくださいね^^


私が過去に観た映画で強烈に印象に残っている映画がります。

あれは戦争映画だったと思うのですが、我が子を抱いた母親が必死で戦闘機から逃げ惑うシーンです。
抱いている子どもは まだ赤ん坊です。
でも、母親はすぐにあきらめて我が子だけでも助けたい一心から子どもミサイルから守るため自ら背中を向け息絶えます。
でも、子どもは母親の下で覆い隠されるように守られはしましたが「おぎゃおぎゃー」と泣き続け・・・
そこでシーンが別のシーンへと変わってしまうんですね。

この映画を観たのはハッキリ覚えていませんが小学高低学年か中学年あたりだったと思うのです。

このシーンの後は覚えていません。
なぜなら、母親が死んだあと、子どもはどうなったの???
そこで気持ちがストップしてしまったからなんです。

話が少しそれますが・・・
私は、我が子が赤ちゃんの時から最近まで毎夜読み聞かせしてまいりました。
子どもに読み聞かせするとき、必ず怠ってはいけないことがあります。
それは、どのページもきっちり見せることです。
見開きの最初のページは真っ赤だったり黄色一色だったり、色々です。
でも、絵が描いていないからってサッサとめくってはいけないのです。
必ず一ページ一ページじっくり見せなくてはいけません。
なぜなら、子どもは何が描いてあったか、どんな色だったか、納得しないまま流されては心残りになって後のお話が聞けないのです。

それと同じようなことが起きたんですね。
映画ですから止まりません。
どんどんお話が進んでいきます。
でも私の中では あの母子はどうなったのか?
あの赤ちゃんは母親を亡くしてその後どうしたんか???
そこばかりが引っ掛かります。

子どもにとって母親の死=自分の死
これに等しい。

大きくなって後に母親は自分を守るために身を以て死んだ。

そう聞かされたら、たまったもんじゃありません。

子どもははこう思います。

一緒に生き延びる方法を探して欲しかった。

つまりー自分自身を大事にしてほしかった。ー

でもね、私たちはこういう「シーン」を何度も見せられて刷り込まれています。

親たる者、○○であるべき。

この身を以て我が子を守る姿は美しく勇敢だ。みたいなね・・・
(でも、刷り込みがある人には、これはなかなか通じません。この姿が親の姿だという刷り込みはなかなかぬけませんもの・・・^^;)

子どもの側にも、もしかしたら親のあるべき姿をすでに刷り込まれている可能性もあります。


親が離婚するしないとなった時、泣き叫び嫌がるお子さんもおられるかもしれません。

その姿を見て、親は本当は離婚したいと思っていても離婚をあきらめ、冷え切った夫婦のまま その後も人生を生きていくことになります。

さて、大きくなってその冷え切った夫婦の姿を見続けてきたある日、自分のために両親は離婚せずにいたことを何らかの形で知った時、どう思うか・・・答えは言うまでもないですね。

まして自分が離婚を嫌がったという記憶すらないかもしれません。

子どものために親が犠牲になる。

美しい姿だ・・・


しかし、子どもたちは「それ、やめてくんない?」

こう思っているかもしれません。

「自分らのせいで人生を棒に振ったなんて言わないでよね」

本来 本質では「貴方の人生 貴方が自分で決めて生きてください」

そう思っています。

でも、本質を隠されて見えなくされていることもあります。

でもね、子どもは親の人生の邪魔になったと思いたくありません。

俺らのせいで俺らが居なかったら良かったんや・・・

そう思いたくないのです。


もし、子どもの傷を考えたとき、それは「子どもの問題」で子どもも乗り越える力があると信じてほしい。
新聞や書籍で「両親の離婚で子どもの心はどうなるか」なんて書いてあるものを読んで混乱したとき、ここに立ち返ってほしい。


子どもはいつも親の助けになりたいと無意識レベルでは思ってます。
役に立ちたいと思っています。
自分の存在が親にとって邪魔な存在だったなんて思いたくありません。
俺が居なければ・・・私が居なければ・・・後々で子どもたちに、そんな罪悪感を植えつけないで・・・
冷え切った夫婦生活をし、それがストレスで弱い子ども達に目が向き牙をむき傷つけていくことだってあるかもしれない。
心の奥底で「あんたがあの時こう言ったから私は今ここに居てあげてるんじゃない!」
そういう感情が湧いて出るかもしれない。

その傷を与えるくらいなら、離婚して生活が今までよりもレベルが下がったとしても、貴方の笑顔が見れるなら、そして心が軽くなって子どもと向き合えるようになれるなら、その方がいい。

だから・・・

何かを決めるとき 子どものせいにして決めたりしないで。

それは子どもにとっては迷惑なお話なんですから・・・

(こういう常識からかけ離れたことを書くのは、エネルギーが要りまする・・・^^;)

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